つぶやき@てがろぐ

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2019/2/19 あんステ『Memory of Marionette』

観ながら泣いていたところシリーズ。

 
その1 ラストの屋上のえいちくんの発言。

やはり最後の屋上のえいちくんが好きなのだけども、ステの演出というか、えいちくんの人の『僕は君たちのことが、心の底から羨ましい』の言い方があまりにも心からの叫びのように聞こえてしまいなんだかじわっときてしまって……(興奮しすぎて声が裏返っちゃうえいちくんも好き)

えいちくんサイドのエンディング、屋上でスヤァしたまま終わるんだけども日々樹の『起きてください、英智。起きて、自分の足で、お家まで帰りましょう。……あなただけは、私の隣を歩いてくれるんじゃなかったんですか?(セリフうろ覚えでごめんね)』で暗転していくからさ…………(まるでえいちくんがそこで二度と目覚めないかのような終わり方だなとふと思うのであった)

 
その2 ゔぁるのはじめてのドリフェスで音響トラブルのシーン

展開自体はリアルタイムでイベント走って読んでたので知っていたのだがあれ目の前で展開されるのキツいですね…………。

曲が始まってから椅子取りゲームしてるみたいなそわそわ感でどこで止まってしまうのかずっとドキドキしたまま1曲目のステオリジナル曲(出だしのイントロ超カッコよかったね)終わって、2曲目砂上の楼閣の2番サビで該当ポイントきたんだけども全てが止まってスポットライトの中に3人だけ残されて一瞬だけ歌声が響いて全員フリーズするんですよ……地獄……ここが地獄…………。

おろおろしだすみかちゃんに突然の出来事に予定調和を崩されて頭真っ白になった宗くんにこの状況をなんとか持ち直したいのに声が出ない仁兎の3人のおろおろ観てるのがとてもつらい…………涙なんて出ないしただただ地獄の光景を観客席から見守ることしかできない……。

この中で、歌おうとして声が出ない(精神的なプレッシャーもあると思う)仁兎を観て、アカペラで最初に歌いだしたのがみかちゃん。続いて絞り出すように歌ったのが仁兎。それを観て宗くんが『愚か者は僕の方だ』と嘆いて続きを歌い出す。そして3人が舞台中央に集まってきて歌い続けるんだけど、(これが処刑と言わずになんと言うんだろうか……)と思ったらほろほろ泣いてしまったんだよね……。

しかしあの光景、音響トラブル(fine側の熱狂的ファンの意図的なもの)とはいえ舞台としては大失敗なんだけども、あの、無音の中での3人のパフォーマンス、神々しさすらあるんだよね…………一種の宗教画的な……死の間際に一際輝く星というか…………美しかったですね。そんな感情がだいぶごちゃ混ぜになってました。

(余談だけどもマリオネットでのおそらくゔぁる最盛期最後の話(ドリフェス制度が始まったばかりで学院内が浮き足立っている中みんなでチケット売りに行く話)のサブタイトル、『swan song』だったと思うんですけど、意味が白鳥が臨終に歌うとされる歌、又は作家などの最後の作品、って言葉なんですよね……言い得て妙だなと思いましたね…………)

しかし、当時帝王でありながらドリフェスの舞台には一度も顔を出さなかったゔぁるの初戦でこんなコケ方したらそりゃ舞台も立てなくなるよ…………(私の想像力が足らなかった……想像以上の地獄だった……)

それでも学校には登校し続けて(教室行ってるかといえばそうでもないけど)着々と復讐の段取りを進めていた宗くん強かすぎるし偉すぎるんだけどもそういう怒りや憎しみといった激しい負の感情を練り上げて芸術に昇華するのが宗くんという人間の持ち味だったねって思うと、激しいパフォーマンスやユニット文句の『情熱的な』っていう表現のされ方、すごく腑に落ちるんですよね……だって、砂上の楼閣であんなに激しいパフォーマンス始まるだなんて微塵も思ってなかったんだよ…………。

宗くん、鬼龍が言っていたようにずっと守られる側にいた子なんだけども、そんな宗くんにも守りたいものが出来て、宗くんはそれを守るために『失敗をさせない』『完璧な舞台』を作り上げようとして全てを自分一人で背負おうとしていたんだけどもそれが結局二人を押さえつけることになっていてあの地獄を生み出したんだと思うとなんともいえない気持ちになりますね……。

でも、彼も、腐っている学生たちが蔓延る学院の中で一切の妥協を許さずに己を磨き続け一度はてっぺんに上り詰めた身であるからして。なんかもう誰か宗くんのこと『よくがんばったね』って抱きしめてやってくれ……(そんなことしたらエッフェル塔よりも高い宗くんのプライドが粉々に砕け散ってしまうので絶対にやってはいけないし言ってもいけない)畳む

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2019/2/19 あんステ『Memory of Marionette』

MoMを観ながら改めて思ったことの覚え書き。仁兎の声変わりについて。
(文末に全て(個人の解釈です)が入ると思いながら読んで)

 
仁兎の声変わりの件についてはとてもデリケートな問題ではある。仁兎自身幼い頃から近所の教会の聖歌隊に所属し歌っていたくらいには歌うことが好きだし実際綺麗なボーイソプラノだったのだと思う。

変声期って、声が不安定で音程がとても取りづらいのね。歌う以前の問題くらいに声が思うように出ない。今まで出ていた高音が出せなくなるのだから当たり前ではある。平均的に小学校高学年くらいから中学校くらいの時期になる子が多いので高校2年に変声期がやってきた仁兎はだいぶ遅い。実際どの時期くらいにきたのかマリオネット時点でどのくらいの位置にいたのかわからなかったけど(みかちゃんが日常で仁兎が声を出した場面を見たことがないと言うほどなのでおそらく1年後半ないし2年前半くらいから始まったのかなとは思うとちょうどど真ん中あたりかなって気もするが)少なくとも宗くんと出会った1年の時にはまだその前兆がなかった。

立ち入り禁止の屋上で密かに歌唱の練習をしていた仁兎の歌声を聴いた鬼龍のように『少し掠れているが、逆にそれが色っぽい』っていう捉え方もできるのね。魅せ方によっては武器に出来ないことはない声ではあるのね。

でも宗くんが仁兎をどうしたかといえば、『ライブは録音(パフォーマンスのみで歌は口パク)』『日常生活での発声を禁止(宗の監視があろうとなかろうと仁兎は律儀にそれを守っていた)』っていう、徹底的に仁兎の声変わりの事実を隠すっていう行為だった。

ゔぁるの持ち歌的に、仁兎のパートは基本高音を活かしたハイトーンな構成なので、仁兎をそのまま歌わせていたら確実に出ない音域であることは明白なのと、宗くんは完璧気質の性格なので完成したクオリティが出せないなら出さない方が良いっていう方に傾いた結果選んだスタンスなのだろうことはなんとなくわかる。あと柔軟な対応が苦手だから今の仁兎の声に合わせたパフォーマンスに切り替えるとかいう考えはたぶん最初から思い浮かばなかったんだと思う。

宗くんサイドに回って考えてみればこれも愛故の行動と推測することも可能なのだけれど。

完璧な舞台ができないと宗くんもダメージを負うけどそれ以上に仁兎もきっと傷つく。ならば録音でもいいから完璧な舞台を。この頃のゔぁるは上り調子でメディア露出も多く引っ張りだこだったから実際休む暇もなければ以前のクオリティを保ったままの世間の望むValkyrieでいなければならない現状からそうせざるを得なかったのもひとつの要因ではあると思う。学園トップの帝王的にも宗くん的にも失敗は許されないからね。

優しい解釈をすれば宗くんも人間なので、仁兎がどんなに天使のように可愛らしく愛らしくとも変声期は誰にも訪れる変化なので、いずれ、変声期が終わり安定してくればまた魅せ方を変えつつ歌唱させるつもりだったのかもしれないね、とも思える。

(まあ真実はどうあれそんな時期がやってくる前に天祥院という名の暴走トラクターが荒地を耕しにやってくるんですけど)

でも宗くん、ファンにも一切媚びない置いてけぼりの圧倒的なパフォーマンスをするほどだから、アイドルになりたくてこの学院に入った仁兎の心も微塵も汲んでいないのね。めっちゃ蔑ろにして己からの一方的な愛を注ぎ続けている。そりゃ歌わずただ言われるがままパフォーマンスをする日々が続いたら生きている意味が迷子にもなるよ……。せめて少しでも心を通わせていれば、違った結末もあったのかもしれないなとは思うけれどもでも宗くんの帝王時代のアイドルの在り方が決して正しいとも言えないのも事実。むつかしいね。

そんなこんなで日常から徹底的に発声をさせてもらえなかった仁兎の歌声がひどかったのは、当然の帰結とも言える。

(ステでは旧ゔぁるの歌の構成上3人歌唱の体制だったけども)同じようにみかちゃんもライブ時はバックダンサー(パフォーマンスのみ)で歌うことは一切許されていなかったしみかちゃんはお師さん信者(過激派)で言われるままに受け入れていたので、同様に到底完璧とは呼べない歌声であったのも頷ける。

守りたいから全部自分の管理下に置きたかった。己が完璧な舞台を構築できれば守れると思ったのが宗くんの愛であり過ちでもあるあたりのこの絶妙な塩梅が私は好きです。

せめてもの救いは、みかちゃんも仁兎も、宗くんの愛を理解していたことだと思う。

(気づけなかったのは宗くんの方)畳む

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白米と長いあとがきが好き。